一般社団法人 日本人間工学会 3D人間工学研究部会
映画「アバター(20世紀フォックス,2009)」が興行収入の世界記録を樹立し、わが国でも立体視映像(3D)対応のスクリーンが急増した2010年は、「3D元年」と呼ばれています。3D元年は、映画に加えて、主要なメーカ各社によって3Dに対応したテレビやゲーム機が次々と市販されたことから、ユーザへの影響に対する社会的な関心が、顕在化した年でもあります。換言すれば、3Dの人間工学研究のニーズが高まった年といえるでしょう。
3D元年を迎え、映画を中心とした急速かつ世界的な拡大に伴い、3Dの人間工学研究にも新たなアプローチが求められるようになってきました。実際の利活用を想定した知見へのニーズの高まりに対して、3Dの長時間・長期間の観察による影響や、年齢層といったユーザの属性との関連など、未知な点は多く残されています。
そこで日本人間工学会では、3Dの人間工学研究の事例や知見の共有を目的として、2010年度より3D人間工学研究部会が設立されました。本研究部会の設立発起人は、以下の6名です。

部会長河合 隆史(早稲田大学 理工学術院・教授)
斉藤 進 (労働科学研究所・理事,日本人間工学会・前理事長)
畑田 豊彦(東京眼鏡専門学校・校長,東京工芸大学・名誉教授)
岩崎 常人(産業医科大学 眼科学教室・講師)
井上 哲理(神奈川工科大学 情報学部・教授)
盛川 浩志(青山学院大学 理工学部・助教)
3D人間工学研究部会の主な活動
開催年月 開催の場 シンポジウムのテーマ
2010年12月 日本人間工学会 関東支部第40回大会 3D元年の人間工学
2011年6月 日本人間工学会 第52回大会 立体映像の人間工学 – 安全性と快適性
2011年10月 Digital Content Expo 2011 立体映像の快適視聴に関する新たなパラダイム
2011年12月 日本人間工学会 関東支部第41回大会 ソーシャルメディアと立体視
2012年10月 Digital Content Expo 2012
※総務省との共催
3Dテレビに関する取り組みと今後の展開
2013年6月 日本人間工学会 第54回大会 立体映像の認知・情動特性
2014年6月 日本人間工学会 第55回大会 3Dエルゴノミクスの新たなアプローチ
2014年10月 Digital Content Expo 2014 3次元空間の知覚的歪みとコンテンツの再構築
お問い合わせ  3d_ergonomics@naruhodo3d.jp