第3回 「センサビスの3Dクラスルーム その2」
 センサビスのウェブ上で公開されている資料「3D教育の将来(The Future of 3D Education)」から、今回は、「なぜ3Dが教育の将来像となるのか?」というトピックを紹介します。

3Dによる視覚教材

 教育者の間では、複雑で抽象的な内容であっても、図や写真、アニメーションなどを用いて視覚的に説明すると、生徒が学習内容を理解しやすくなることが知られています。視覚教材は、単に物事の仕組みを理解するためだけでなく、記憶の保持にも役立ちます。また、子どもたちは全体を見ることによって、部分的なところを理解しやすくなるとも言われています。さらには、3Dアニメーションを用いることで、学習と理解を効率よく行えることを示す研究もあります。

3Dクラスルームを可能にする近年の技術

 3Dアニメーションの制作技術や、モニターやプロジェクターといったディスプレイ技術の発展により、近年、高品質な3D映像を用いた教育ができる環境が整いつつあります。
 現在の3D技術は一昔前のものとは異なり、実際の物体を見ているのと同じような体験をすることができます。しかも、3Dを見ながら、生徒が物体を動かしたり作ったりすることも可能です。しかしながら、21世紀の教育に必要不可欠な3D技術の活用ということでは、まだ始まったばかりです。

増加する3D教材コンテンツ

 科学や数学、歴史などの3D教材コンテンツは、すでに利用可能であり、さらに開発が進められています。授業に3Dを活用することで、教員は新たな学習体験を生徒に提供し、勉強に全く関心がなかった生徒にも興味を持たせることが期待されています。

【関連サイト】
[1] センサビス, http://sensavis.com/
[2] 3Dクラスルーム, http://www.the3dclassroom.com/