教育関係者の方へ
3Dは、教育現場でも使われはじめています。
3Dの有効利用による教育的な効果が期待される一方で、子どもたちに3Dを視聴させる際に、指導者は注意を払う必要があります。

本トピックでは、教育現場に3Dを導入する際に留意すべきポイントを紹介いたします。
今後は、効果的な3Dの導入方法や事例についてもご紹介していく予定です。
畑田 豊彦 先生
東京眼鏡専門学校 校長
東京工芸大学 名誉教授

今までの2D映像教材は受動的な観察が中心でしたが、3Dでは、再現される空間に積極的に参加しようとする能動的な姿勢を引き出し、教育効果をより一層高めることができます。3Dの見え方を改善する技術や指導によって、眼への負荷を軽減し、実体験に近い3D映像が活用できる教育環境を構成することで、見る人が主体となった新たな教育の可能性が期待されます。
  1. 3Dを視聴させる際には、教室のテレビやプロジェクタでコンテンツを見せる場合と同様に、周囲の照明レベルを落とすことが望ましい。ただし、真っ暗にはしないこと。

  2. 3Dを快適に視聴するためには、コンテンツを表示する画面の高さを基準として、その約3倍離れた距離から見ることが望ましい。

  3. 教室で生徒に3Dを視聴させるときには、2.で推奨した観察位置の範囲の前後で、それぞれ各自が快適だと感じる座席で見られるよう、環境を整える。

  4. 広い教室では、スクリーンの両端からあまりにも離れた場所に座ると、3Dで表示された被写体が歪むことがあるため、注意が必要。3Dの歪みが気にならない、適切な座席で見せるようにする。

  5. 生徒には、3Dを視聴する前に、「3Dの視聴中は、なるべく身体を左右に動かしたり、頭を回したり傾けたりしない」よう指導しておく(適切でない見方をすると、3Dの見づらさや違和感、目の疲れ等にもつながるため)。
  1. 生徒がメガネで矯正している場合、メガネの上に3Dメガネをかけさせる。

  2. 3Dメガネの多くは、特定のディスプレイ専用の仕様になっているため、基本的に方式の異なるディスプレイでは利用できない。
    例えば、アクティブ方式のメガネとパッシブ方式のメガネの交換は、通常は不可能。
    ただし、アクティブ方式では、メーカー間での互換性のあるユニバーサル3Dメガネも発売されている。

  3. アクティブ方式のメガネは、常にフル充電しておくこと。電池残量が少なくなると、シャッタが正常に開閉せず二重像になるなどし、最適な状態で3D視聴することができなくなる。

  4. 3D視聴中は、メガネが周囲の光源のちらつきや、反射による偏光の影響を受けないように、環境を整える。

  5. 3Dメガネ使用後は、しっかり消毒し、清潔を保つこと。
    使用後に抗菌スプレーを使用するか、使い捨てのアルコール綿をメガネ一個につき1枚使って拭くとよい。