第4回 「センサビスの3Dクラスルーム その3」
センサビスのウェブ上で公開されている資料「3D教育の将来(The Future of 3D Education)」から、今回は、学校の授業に3Dを使ったケーススタディを紹介します。
ライフ・プロジェクト(LiFE Project: Learning in Future Education Project)
バムフォード教授
教育者/研究者
3Dクラスルームの効果
ライフ・プロジェクトの結果では、3Dの利用によってテストの得点が上昇したことが報告されています。具体的には、授業前と授業後に行ったテストを比較したところ、2Dの教材を用いたクラスでは52%の生徒の得点が上昇したのに対して、3Dの教材を用いたクラスでは86%の生徒に上昇がみられました。また、上昇した得点の平均は、2Dの教材を用いたクラスで8%、3Dの教材を用いたクラスで17%でした。さらに、3Dの教材がとても印象的であったため、2Dの教材を用いたクラスの生徒は、3Dの教材での学習を強く希望したということです。
3D学習による質の向上
ライフ・プロジェクトでは、テストの得点の上昇だけでなく、3Dの活用が質的にも積極的な影響を与えることが分かりました。プロジェクトに参加した全ての教員が、授業で3Dを使うことにより、生徒が学習内容を理解しやすくなったと回答しています。また、3Dで学習した生徒には、理解度や集中力、学習意欲などの点で、向上がみられたと話しています。例えば、授業で3Dを使っているときは、平均で92%の生徒が集中していましたが、3Dを使っていないときは46%の生徒だけでした。
柴田先生のコメント
参加者が多く、定量的な結果が紹介されている点で、非常に興味深い事例です。また、このようなプロジェクトを通して、児童生徒に実際に教育を行っている教員に、3Dのメリットを知っていただくことも大きな意義であると思います。
【関連サイト】
[1] センサビス, http://sensavis.com/
[2] 3Dクラスルーム, http://www.the3dclassroom.com/
[3] ライフ・プロジェクトの報告書,
Evaluation-of-Innovation-in-Learning-using-emerging-technologies-by-Prof-Anne-Bamford-2011.pdf
[1] センサビス, http://sensavis.com/
[2] 3Dクラスルーム, http://www.the3dclassroom.com/
[3] ライフ・プロジェクトの報告書,
Evaluation-of-Innovation-in-Learning-using-emerging-technologies-by-Prof-Anne-Bamford-2011.pdf